2026年8月31日、岐阜県庁にてJSPAによる「ぎふモーニングプロジェクト」に関する講演、および意見交換会が開催されました。
当日は、京都大学公衆衛生大学院の高山厚先生が、身近な喫茶店が健康寿命延伸の鍵となる可能性について講演されました。
講演では、健康寿命を延ばす要因として、単なる「運動量」だけでなく、「社会参加」に着目することの重要性が強調されました。健康寿命の長い地域の特性を調査する大規模プロジェクト「JAGES」の分析によると、「通いの場」に参加している人とまったく参加していない人とでは、3年間の要介護発生率に最大で約2倍の差が生じるとのことです。
一方、従来考えられてきた「通いの場の数が多い地域ほど健康寿命が長い」という仮説については、必ずしも裏付けられておらず、大田区で行われた研究でも有意な差は認められなかったといいます。
こうした研究結果から見えてくるのは、単に「通いの場」を増やすだけでなく、その「質」を高めることの重要性です。
高山先生は、現在の通いの場が抱える課題として、参加者の偏り、運営側の継続的な負担、参加者間の人間関係による摩擦や閉鎖性などを指摘しました。そのうえで、求められるのは「誰もが自分の特性に応じて選択でき、ビジネスとして持続可能で、なおかつ本当に健康につながる場」であると述べられました。
講演後には、岐阜県職員やJSPA会員から多くの質問が寄せられ、岐阜県の喫茶文化と健康寿命、そして持続可能な社会参加のあり方について、活発な意見交換が行われました。
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